芥川龍之介の死因は「ぼんやりとした不安」!なかなか困難が多い人生だった!

akutagawa_ryuunosuke

皆さんは、好きな作家は誰でしょうか?

社会人になると小説を読む時間がなくなりますよね。

学生時代は時間もたっぷりあるので、小説をよく読んでいました。

村上龍さんをよく読んでいました。

というわけで、今回は芥川龍之介さんです(関係ない!龍だけがつながり!)

芥川龍之介さんは『蜘蛛の糸』、『羅生門』くらいしか読んだことがありません。

しかし、とても興味がそそられる人物なのです。

芸能人では、又吉直樹さんが好きなのですが、又吉直樹さんが初めに影響を受けた

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画像出典元:文春オンライン

小説が『トロッコ』なのです。

「トロッコ」を読んだ時は、あまりにも的確に自分の感情が描かれているなあと思ったんですよね。いまだに好きなんです。

引用元:作家の読書道

『トロッコ』読んでみます。

芥川龍之介さんは自殺しました。

死因は何だったのでしょうか?

調べてみました。

芥川龍之介のプロフィール

1892年3月1日-1927年7月24日(35歳没)

出身地 東京都

職業 小説家

学歴 東京帝国大学英文科

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画像出典元:naniujiのブログ

芥川龍之介の死因は何?

芥川龍之介さんの死因はなんだったのでしょうか?

なぜ芥川龍之介さんは死を選ぶ必要があったのでしょうか?

いくつかの説を挙げながら、私なりに考察してみます。

不倫相手から追いつめられた

芥川龍之介さんは1918年、塚本文さんと結婚されています。

しかし、人気作家で、頭も良かった芥川龍之介さん。ルックスも良かったため

結婚後もモテていたと言います。

秀(ひで)しげ子という歌人の方と関係を持ってしまったのです。

画像出典元:風花散人

秀しげ子さんも結婚されている身ですのでW不倫ですね。

その秀しげ子さんが芥川龍之介さんと関係を持った後次男を出産されます。

その次男が芥川龍之介さんに似ているという風評が世間に広がりました。

秀しげ子さんは芥川龍之介さんのストーカーのようなものになってしまったらしいのです。

そんな秀しげ子さんを振り払うかのように芥川龍之介さんは1921年3月から7月までの4か月間上海や南京などを旅行しました。

このストーカーから逃げることに精神をすり減らしたことが神経を衰弱させたのではないかと言われています。

 

経済的に追い詰められた

1927年、芥川龍之介さんの姉であるヒサさんの夫、西川豊さんの家が火事になりました。

この事件が保険金目当ての放火ではないか、と西川豊さんに容疑が警察からかけられました。この件を苦に、西川豊さんは鉄道自殺をしました。

義兄が自殺したことにより、姉のヒサさんの家庭も芥川龍之介さんが養わなくてはいけなくなりました。このことも芥川龍之介さんを精神的に追い詰めたと思われます。

不倫相手から追いつめられ、経済負担で追い詰められ、

芥川龍之介さんはそのとき、かなり人生、ハードモードだったと予想されます。

けっきょくの理由は『ぼんやりとした不安』

けっきょくの死因の理由は何だったのでしょうか?

芥川龍之介さんは『或旧友へ送る手記』という本で

誰もまだ自殺者自身の心理をありのままに書いたものはない。それは自殺者の自尊心やあるいは彼自身に対する心理的興味の不足によるものであろう。

僕は君に送る最後の手紙の中に、はっきりこの心理を伝えたいと思っている。

もっとも僕の自殺する動機は特に君に伝えずともいい。レニエは彼の短篇の中にある自殺者を描いている。この短篇の主人公は何の為に自殺するかを彼自身も知っていない。

君は新聞の三面記事などに生活難とか、病苦とか、あるいはまた精神的苦痛とか、いろいろの自殺の動機を発見するであろう。

しかし僕の経験によれば、それは動機の全部ではない。のみならず大抵は動機に至る道程を示しているだけである。

自殺者は大抵レニエの描いたように何の為に自殺するかを知らないであろう。それは我々の行為するように複雑な動機を含んでいる。

が、少くとも僕の場合はただぼんやりした不安である。何か僕の将来に対するただぼんやりした不安である。

君はあるいは僕の言葉を信用することは出来ないであろう。しかし十年間の僕の経験は僕に近い人々の僕に近い境遇にいない限り、僕の言葉は風の中の歌のように消えることを教えている。

従って僕は君を咎めない。

引用元:余白の詩学

と書いています。

 

芥川龍之介さんは「ただぼんやりとした不安」が自殺の動機だと言っています。

ただぼんやりとした不安なんとなく解る気がします。

人間って、基本的には不安なのだと思います。

不安だから、危機管理するし、準備するし、行動します。

しかし、それが一気に死を意識した不安へ振れてしまうと、死へ一直線へ向かってしまいます。

人間ってかなり絶妙なバランスで生きていることが分かります。

誤解を恐れずに言うと、自殺ってかなり特殊な事例のように思いますが、実はありふれたものなのかもしれません。

まとめ

芥川龍之介さんは、自殺の直前、不倫相手から追いつめられていた。

芥川龍之介さんは、自殺の直前、経済的に追いつめられていた。

芥川龍之介さんの自己分析によると、自殺の理由は
「ぼんやりとした不安」

ただぼんやりとした不安に襲われることは誰しもがあるのではないでしょうか。

私も、なんとなくぼんやりとした不安に襲われる時があります。人間ってもろいものだと思いますね。

今回は、重たい【自殺】をテーマに芥川龍之介さんの死因に迫りました。

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