常にノーベル賞候補作家として名前が挙がっている大作家・村上春樹さん。
村上春樹さんの妻について調べてみました。
ぜひご覧ください。
妻は村上陽子
村上春樹さんは、1971年10月に高橋陽子さんという女性と結婚されています。
画像出典元:へえふむ
当時、村上春樹さんは22歳。早稲田大学の学生でした。(村上春樹さんは1968年に早稲田大学第一文学部に入学されました。1968年から1975年まで早稲田大学に入学されています。)
大学で席が隣同士になったことがきっかけで交際に発展されたそうです。
結婚後は一時、文京区にある陽子さんの寝具店(実家)で間借りして暮らしていたそうです。
夫婦仲は?
村上春樹さんと陽子さんが結婚して約50年。特に離婚の話が出ているわけではありません。夫婦仲は悪くはないようですね。
『村上春樹、河合隼雄に会いにいく』(1996年出版)と言う本の中で村上春樹さんの結婚観が書かれています。
画像出典元:amazon
「僕自身は結婚してから長い間、結婚生活というのはお互いの欠落を埋めあうためのものじゃないかというふうにぼんやりと考えていました。
でも最近になって、それはちょっと違うのかなと考えるようになりました。
それはむしろお互いの欠落を暴き立てるー声高か無言かの違いはあるにせよ―過程の連続に過ぎなかったのではないかと。」
⇒1996年に出版された本ですので、結婚25年目に気づいた結婚観のようです。
私は今のところ、前半部分に共感です。しかし、結婚して25年経つと後半の部分も納得できるような気がします。欠落している部分を知ってそこを自分で直していく。
もたれかかるのではなく自立していくというイメージでしょうか。
そのほうが上手くいくのかもしれませんね!
村上春樹特設Q&Aサイト【村上さんのところ】(2015年1月15日から5月13日まで公開されたウェブサイト)
画像出典元:BOOK SHORTS
に夫婦関係の関する質問に対する回答がありましたのでご紹介します。
質問:いつも奥さんに怒られてません?
回答:べつに怒られているわけじゃないんです。何か見解の相違みたいなものがあり、軽い衝突状態が生じたとき、僕はどちらかといえば波風を避ける人生を選ぶし、彼女は波風を避けない人生を選ぶ傾向が、あらためて浮き彫りになるというだけのことなのです。
そんな風にして44年間を過ごしてきました。柳に枝折れなし、というのが僕の生き方です。いつも庭の柳の木を見て、粛々と学んでおります。
質問:夫婦喧嘩で仲直りするコツは?(2件分)
回答:(1件目)あなたが平謝りに謝るしかないじゃないですか。コツもへったくれもありません。もう大人なんだから、そんなわかりきったことをいちいち質問しないでください。ただひたすら頭を下げて謝りましょう。それがいちばんです。情けない?何を甘いこと言ってるんですか。謝っているところをテレビ中継されないだけ、ありがたいと思わなくちゃ。
(2件目)あのですね、こちらに向かって驀進(ばくしん)してくる機関車に向かって怒鳴ったりはしませんよね。それとだいたい同じことだと思われたらいかがでしょう?無駄なエネルギーは使わないようにして、身の危険は素早く避ける、これしかありません。人生の知恵です。がんばって平謝りしてください。
質問:奥さんの機嫌悪いときは?
回答:奥さんの機嫌が悪くなると、あれこれ八つ当たりされて、なんでおれがこんなひどい目にあわなくちゃならないんだよ、と疑問に思ってしまう。よくわかります。それは世界中の夫の92パーセントくらいが、同時進行的にひしひしと経験していることです。
そうですね、「これはただの気象現象なのだ」と思われてはいかがでしょう。これは竜巻なんだ、これは突風なんだ、これはフェーン現象なんだ。そう思うと気持ちが(比較的)ラクになります。誰も天気に文句は言えませんからね。相手が奥さんだと思うから、首をひねりたくなるし、ときとして頭に来ることもあります。でも自然現象だと思えば、あきらめもつきます。がんばってくださいね。艱難辛苦があなたをタマにします。タマになって「にゃあにゃあ」ととぼけてください。
質問:結婚生活を長く続けるコツは?
回答:ひとことでいえば妥協です。たとえ相手が妥協しなくても、こちらが妥協する。それが大事です。そうすればだいたいうまく行きます。でもそれでうまく行ったとしても、いつ何が起こって、すべてがひっくりかえるか、そんなことは誰にもわかりません。人生、一寸先は闇です。しかし、とにかくそれでも、闇がくるまでは辛抱強く妥協を続ける。それしかありません。
面白いですよね。私も、結婚してますが、村上春樹さんの回答を読んで、なんか安心しました。なんとかうちもやっていけそうだな、とw。
妻の職業は?
村上陽子さんの職業は何なのでしょうか?
特にこれといった仕事をされているわけではなさそうです。
写真を撮ることが得意なようです。
『風のなりゆき』
画像出典元:百年
という本を1991年に出版されています。1986年から89年頃のイタリア・ギリシャに滞在していた時に撮った人や動物の写真に短い文章を添えた本です。
また、村上春樹さんのエッセイ
『うずまき猫のみつけかた』(1999年出版)
画像出典元:HATORI
『もし僕らのことばがウイスキーであったなら』(1999年出版)
画像出典元:東京ウイスキー奇譚
で陽子さんの写真が使われています。
また、陽子さんは春樹さんの小説の批評家としての役割を担っているようです。『風の歌を聴け』は、つまらないという彼女の感想で描き直されたり、『ノルウェイの森』も、元のタイトルは『雨の中の庭』だったらしいのですが、陽子さんの指摘で変更されたとのこと。
スゴイですね!
村上春樹さんはご自身の本の書評は読まないのだそうです。しかし、陽子さんは春樹さんの書評はすべて読んで、悪いものだけ読んで聞かせるらしいです。悪い評価を受け入れるべきだと、良い評価は忘れろと。そんなこと言えるのは、妻の陽子さんしかいませんよね。
子どもは?
村上春樹さんと陽子さんの間に子どもはいません。春樹さんの子どもに対する発言をまとめてみます。
・「僕は子供を持たない代わりに小説を書いていた」
・「あなたが後に残せるのは、何も自分の子供だけではないはずですよ。」(無条件に愛する存在が欲しかったと愚痴をこぼしているファンに対して)
・「私の子供が私のことを嫌いになることがわかりきっているから」(海外メディアのインタビューで子どもを作らなかった理由を聞かれて)
ポジティブに子供を作らなかったことが分かりますね。子供を作ることがすべてではないことが分かります。
まとめ
村上春樹さんの妻は高橋陽子さん。
1971年に学生結婚をした。
両方の親に借金をして、カフェを始めた。
2人に子どもはいない。