1月27日に行われた記者会見で、港浩一社長の辞任と、1月28日付での新社長就任が発表されました。会見は午後4時からスタートし、メディアやマスコミからの質問が相次ぎ、午後10時頃にようやく一旦休憩。その後、日をまたぎ1月28日の午前2時30分に終了するという長時間にわたるものでした。
この渦中でフジテレビの新社長に就任する清水賢治さんとは、一体どのような方なのでしょうか?その経歴を詳しくご紹介します。

名前:清水賢治(しみず けんじ)
出身地:日本・東京
生年月日:1961年1月3日
年齢:64歳(2025年時点)
役職:フジ・メディア・ホールディングス専務取締役、フジテレビジョン社長(予定)
学歴:慶應義塾大学法学部卒業(1983年)
1983年:フジテレビ入社
編成畑を歩み、テレビプロデューサー、映画プロデューサー、編成部副部長などを歴任
主なプロデュース作品
『Dr.スランプ アラレちゃん』
『ドラゴンボール』
『ちびまる子ちゃん』
『世にも奇妙な物語』

2009年:フジテレビジョン経営企画局経営企画室長
2012年:フジテレビジョン総合メディア開発メディア推進局長
2013年:フジテレビジョン総合開発局長
2014年:フジテレビジョン執行役員総合開発局長
2017年:フジテレビジョン執行役員常務経営企画局長
2019年:フジ・メディア・ホールディングス及びフジテレビジョン取締役
2021年:フジ・メディア・ホールディングス及びフジテレビジョン常務取締役
2022年:フジ・メディア・ホールディングス専務取締役
2025年:フジテレビジョン社長に就任予定
2024年6月15日に行われた『ちびまる子ちゃん』の初代声優・TARAKOさんのお別れ会「TARAちゃん ありがとうの会~たいせつなきみへ~」では、清水賢治さんが弔辞を述べました。
『ちびまる子ちゃん』の制作当初、社内試写会では「あんなにひねくれた子供はいない」という意見もあったそうですが、清水さんは「子供はかわいいだけではなく、欲も見栄もあり、嘘をつくこともあれば、人情や義理を感じる1人の人間。その姿を素直に描いたのが『ちびまる子ちゃん』」と語っています。
視聴率39.9%という記録を持つこの作品の成功を、「TARAKOさんのおかげ」と称えました。
『Dr.スランプ アラレちゃん』(1981年)
『ゲゲゲの鬼太郎(第3作)』(1985年)
『キテレツ大百科』(1988年)
『ドラゴンボールZ』(1989年)
『ちびまる子ちゃん(第1期)』(1990年)
『幽☆遊☆白書』(1992年)
『ゲゲゲの鬼太郎(第4作)』(1996年)
『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(1996年)
その他、『HUNTER×HUNTER』『心が叫びたがってるんだ』『おそ松くん』『平成天才バカボン』など、多数の人気作品を手がけています。
『世にも奇妙な物語』
『ショムニ』
『お水の花道』
『アンフェア the movie』
『美味しんぼ(唐沢寿明版)』
『HERO(2007年映画)』
『容疑者Xの献身』
『リング〜最終章〜』
特に『ショムニ』や『お水の花道』など、強い女性が活躍するドラマも手がけています。今後、フジテレビの再生に向けて、こうした作品の精神が活かされるのか注目です。
清水賢治さんが新社長に就任するにあたり、以下の点が期待されています。
- 透明性の向上
情報公開の徹底や内部監査の強化により、視聴者やスポンサーの信頼を取り戻す。 - ガバナンスの強化
第三者委員会の設置や経営陣の責任を明確化し、組織全体の信頼性を向上させる。 - スポンサー企業との関係修復
積極的な対話を通じて、透明性のある対応を行い、長期的なパートナーシップを構築する。 - コンテンツの質の向上
新しい番組企画やクリエイティブなアイデアを推進し、視聴率向上を目指す。 - 社員の士気向上
オープンなコミュニケーションを重視し、社員の働きやすい環境を整備する。
「この大変な時に新社長になるのはすごい決断」
「フジテレビのアニメには清水さんの名前が必ずあった!」
「バラエティ畑の港社長からアニメ畑の清水社長へ交代か」
「アニメ枠が増えるのでは?」
「新社長がアニメの人だからといって信頼回復につながるとは限らない」
清水賢治さんは、多くの名作アニメを手がけたプロデューサーとして、長年フジテレビに貢献してきました。新社長として、透明性の向上やコンテンツの質の向上を図り、視聴者の信頼回復に尽力することが期待されています。
記者会見では「視聴者の信頼を取り戻すのに、たった一つの魔法の薬はない」と語った清水さん。その言葉には、フジテレビの現状を深く理解しながら、着実に改革を進めようとする決意が感じられます。
今後のフジテレビの動向に注目が集まります。